ストーカーから始まりました!
ロングブレス・・・すごいな。
自分を散々に言われているのに変なところで感心していたら、慧君がニカッと笑った。
「俺ら二人は風紀委員なんだぜ!
いわば、学校のア●パ●マンだ!!」
ア●パ●マンなら可哀想な人をこんなにボロクソに言わないと思う。
笑って僕の顔を食べなよって差し出してくれると思う。
でも、アンパンマンは一回食べてみたいかも・・・。
「で、きちんと話しかけることができなくてストーカーをしている可哀想な君を助けてあげようって僕たちは考えたんだよ。
理解した?」
まるで、馬鹿にしたような顔をして首を傾げる翠君に腹が立った。
「理解したけど・・・それで、個人情報を暴露するのはどうかと思うけど?」
私が睨むように見ていると翠君は面白そうな玩具でも見つけたかのような顔をした。
うっ・・・この顔嫌い。
「大丈夫だって、鈴蘭!
俺たちが助けてあげるからさ!!」
ニカッと笑ってくれた慧君の笑顔がまぶしかった。
「本当に・・・・・・助けてくれるの?」
信じられないような顔をして聞くと二人は自信満々な顔をした。
「「もちろん。」」
その言葉によって私の世界は幕を広げた。