彼氏契約書
昨日抱いた彼女は、…涙を流していた。

…オレの名を呼び、

…好きだと、愛していると、何度も言っていた。


オレには、あの気持ちが嘘だったなんて、演技だったなんて、

到底思えなかった。


…それでも、寄り添う二人が、あまりにも似合いすぎてて、

何も言い返すことが出来なかった。


…自分のふがいなさに。

呆れてものが言えなかった。
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