彼氏契約書
「美緒、日本に帰らないと言う選択肢はない?」

「・・・何を突然」

私は驚き、海人を見つめた。


「恋人なんて優しい関係になりたくない。

君と一生共に過ごしたいんだ・・・・、

オレと結婚してくれないか?」


「?!」

驚きすぎた私は口に手を当てる。

・・・海人と結婚?

そんな事、考えた事もなかった。

海人はいい友人で、安らげる人、ただそれだけで。


…私の心の中には、永遠に消えない彼の存在が・・・。


「…知ってる。美緒に、想ってる相手がいる事くらい。

しかも、オレにそっくりなんだろ、その彼が」


「・・・・」


「オレを見てる美緒の瞳が、オレじゃない誰かを見てる時があるのに

気が付いてた・・・

それでもいい美緒がオレの傍にいてくれるなら、・・・

美緒はオレの原動力だから・・・・

美緒、結婚してくれ」
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