彼氏契約書
【蒼空side】

「嘘つきだな」

「う~ん・・・」

あれから飲み直して1時間後。

美緒はすっかり飲み過ぎて、僕の膝を枕に、

気持ちよさそうに眠っている。・・・なんて無防備な。

そう思いつつも、可愛い美緒を見つめてる自分。


「美緒」

「・・・・」


「僕は、君の彼氏代理なんて、本当は嫌なんだ」

「・・・」


「僕の事、本気で好きにさせるまで、それまでは代理で我慢するよ」

「・・・そ・・ら」


…チュ。

今、一体どんな夢を見ているんだろうか?

僕の名前を言ってくれたんなら、その夢に、僕がいるのかな。

そう思うとなんだか嬉しくて、思わず眠る美緒にキスをした。

起きてる時にしたら美緒はきっと、僕を殴るのかな。


そう思うとちょっと笑えた。
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