彼氏契約書
・・・だけどね?

日が経つにつれて、可愛いと思ってた薫子が、

可愛いと思えなくなる時が出てきた。


…それはもちろん仕事に関しての事じゃない。


…プライベートな事。

仕事に私情は挟んじゃいけないって思うから、

だから私はずっとずっと、冷静に専務として、過ごしていた。


それでも、嫉妬と言う気持ちは、どうしても拭えなかった。

薫子は一生懸命仕事をこなしてるだけ。

…蒼空はそれを指導し、サポートしてるだけ。

頭では分かっていた。

…分かろうと努力した。


…私、

どうしてこんなにも、貴方の事をこんなに愛してしまったんだろう?
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