彼氏契約書
・・・しばしの沈黙。
「・・・ですよね」
「・・・え?」
「私もそう思います、佐伯専務を嫌いになんて
私には絶対無理です。一緒に仕事をしてそれを強く思いました。
でも、よかった・・・」
「・・・何がです?」
最後にポツリと言った薫子の言葉が少しばかり気になり、問い返す。
「?!・・・いえ。
何でもありません、仕事の手を止めてしまってゴメンなさい」
そう言った薫子は、そそくさとデスクに戻ると仕事を始めた。
僕は一瞬首を傾げ、でも考える事はすぐにやめ、
仕事に取り掛かった。
この時は気にも留めない場面だった。
あんな事になるまでは。
「・・・ですよね」
「・・・え?」
「私もそう思います、佐伯専務を嫌いになんて
私には絶対無理です。一緒に仕事をしてそれを強く思いました。
でも、よかった・・・」
「・・・何がです?」
最後にポツリと言った薫子の言葉が少しばかり気になり、問い返す。
「?!・・・いえ。
何でもありません、仕事の手を止めてしまってゴメンなさい」
そう言った薫子は、そそくさとデスクに戻ると仕事を始めた。
僕は一瞬首を傾げ、でも考える事はすぐにやめ、
仕事に取り掛かった。
この時は気にも留めない場面だった。
あんな事になるまでは。