彼氏契約書
…本当に、2日3日。大掃除に付き合わせた私は、

ピカピカの部屋に満足していた。

蒼空は本当に掃除が好きなようで、何から何まで手伝ってくれて、

凄く助かってしまった。


「じゃあ、僕帰りますね」

「・・・え?」

掃除も終わり、お茶を飲んでいると、蒼空が突然言い出した。

…もう、帰っちゃうの?


「どうかしました?」

「・・・ご飯くらい」

「え?」

「ご飯くらい、食べていきなさいよ」

「・・・」

私の突然の提案に、蒼空は凄く驚いた顔をしている。


「何よ、食べたくないなら「食べます!食べて帰ります」

私の言葉が終わらないうちに、蒼空が先に応えた。

それはそれは、満面の笑みで。


…これは、単なるお礼よ。


自分にそう言い聞かせてキッチンに向かった。


・・・数十分後。

まだ三が日が終わっていなかったが、

あいにく買い物にも行けていなかったので、

有り合わせで、カレーを作った。
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