君の祈りが届くとき
「次は、社会だ。とくになにがわかんない?」
いま、再開して二階の応接間にいる
とにかく、あげやすい教科からやらないと
「んー…歴史?かな?」
歴史か、すぐあがるな!
田所は、陽希と同じでもう私立に推薦できまっている
だから、今回はサポートが主な仕事
なんもしてねぇけど…
「じゃ、いくぞ!」
「よし!こいっ!」
パラパラと問題集をめくり簡単な問題をだす
「江戸幕府をひらいたのは?」
「聖徳太子!」
…………。
「初代総理大臣は?」
「織田信長!」
……………………。
「第一次世界大戦のときだされた法のなまえを ?」
「PL法!」
………………………………………。
「なんかまちがえた?」
「全部、間違えだボケぇぇぇ!聞きかじった用語を適当にならべんじゃねぇぇぇえ!」
「きゃぁぁあぁぁぁあ(。>д<)」
ほんとにどうしようもないくらいバカだな…
「本気でやってんの?」
「もちろんだとも!」
「……………ごめん、俺、お前のことなめてた」
どこからはじめっかな?
やっぱあそこからか…
「歴史の教科書もってきた?」
「うん!ほら!」
自慢気に教科書をだす
「よし、今から全部ノートにうつせ」
「え?全部?」
「そうだよ。全部」
ちょいと厳しい言い方だけどほのかのためだ
「そう、これやったら成績あがる?」
「あぁ、あがる」
これは、事実だ
「じゃ、がんばるよ!そうが言うんだからね♪信じてる!」
俺だってお前ができるって信じてるよ
一緒の高校いこうぜ
黙々とかきはじめるほのかをみながら、こいつのこういうところはほんとに強いと思う
俺は、なにしようかな…
するとふとちがう部屋にいた陽希がきて
「颯馬、風呂はいってこいよ」
と言われたんで風呂にはいってくることにした