君の祈りが届くとき
でっけぇな
なんだこれ、銭湯か!
まさか、まだ4時ぐらいなのに風呂に入ることになるとは
なんでも、使用人たちも同じ風呂に入るらしくあとがつかえるから先にはいればということらしい
身体をあらって、湯船につかる
このままいけば、余裕でうかるな…
良かった。一緒の高校にいける
その事実だけでこんなにもうかれている自分に笑いがでてくる
ねぇ、知ってる?
それぐらいどうしようもないくらい好きなんだよほのかのこと
この時、俺は何となくずっとほのかの側にいれるような気がしてた
でも、気持ちは言わないと伝わらない
そんな当たり前をこの頃僕はまだ知らない
風呂からあがると喉が乾いたんでリビングにいく
その廊下の途中で、田所がたっていた
「なにしてんの?」
「ん?なんだと思う?」
「あ、風呂待ち?」
「………」
どうしたんだ?こいつ
「………高橋を待ってたの」
「え?俺?」
「そう♪話があって今いいかな?」
何の話か知らないが、喉も乾いたんだよな…
「悪いけど場所うつさない?喉かわいてんだ」
歩きだす俺に黙ってついてくる田所
不思議に思いつつもリビングにむかう
リビングに入ってすぐ俺はメイドさんの1人に水を頼んでソファーにすわる
田所も反対側に座る
「ところで話ってなに?」
「あ、うん!あのね?」
なんかいつもと雰囲気違うな…
田所は、元気なイメージがあったから今はちょっと別人みたいだ
「違ったらわるいんだけど、高橋ってほのかのことすきなの?」
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自分で顔が赤くなってるのがわかる
「やっぱ、そうなのか!当たりだね」
「なんで、しってんの?」
ポーカーフェイスには、自信があった
なんで、ばれたんだ?
「勘?かな?」
なんだそれ?
「あ、じゃあさ、夜にまたここに来たら教えてあげるよ!」
「今、教えろよ」
「やだ、じゃ、夜ね。」
そうやって逃げていくように出ていった