君の祈りが届くとき
なんで、ばれんたんだろ、マジで

俺は、陽希にしか言ってないし陽希が誰かに言うとも考えにくい

んー…考えてもわかんねえな

夜に教えてくれるらしいし、聞きにいくか

それじゃ、そろそろほのかのとこにもどるか

一気に水を飲み干して二階にむかった

「頑張ってんかぁ?」

ドアをあけてこえをかけても返事がない

相当集中してんなぁ

ずっとノートに向き続ける横顔に見とれてしまう

視線に気づいたのか
 
「うわぁ、びっくりした!声かけてよ!」

かけたっつーの

でも…

「頑張ってんじゃん」

「でしょ!半分以上終わったよ」

「マジですげえじゃん」

「ねぇ、そう?」

「なに?」

「あのさ、受験終わったら二人でパアッといこうね」

「いくらでも付き合うよ」

「やった♪じゃ、私頑張る!」

そういってまた一生懸命かきはじめた

頑張れよほのか


そうこうしている間にもう夕食の時間になる

また、ご馳走だ

ほんと、すげえよ陽希ん家

でも、こんだけ頻繁にきてもまだ両親には会ったことはない

人それぞれいろいろあんだな…

と思いつつもご馳走を口にはこぶ

すると、ふと田所と目が合う…

フイとそらされたが

田所瑠璃…
田所とは、中1からの付き合いだ
初め、同じクラスで出席番号も隣だったからすぐうちとけ、そのあと、俺がほのかに紹介した

なんか、田所のいつもと違った雰囲気が俺のなかで引っ掛かっていた

なんか、シリアスな感じだな…

今日の夕食は、田所のことばっか考えていた
< 12 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop