君の祈りが届くとき
次の日、陽希とほのかに付き合い始めたことを報告した
ほのかは、めちゃめちゃびっくりしていた
陽希は、どっか納得した表情だった
そんなこんなで、勉強合宿もおわり、入試も前日にせまっていた
最後の確認で、部屋で勉強しているとラインの通知が届く
瑠璃からだ
『ついに明日だね!颯馬らしく頑張ってね!
絶対絶対大丈夫だから!応援してる♥』
彼女らしい、激励に思わず笑みがこぼれる
その時
ガチャ
部屋のドアが開く
そこには、ほのかが立っていた
「やっほー!はかどってるかー?」
「お前、遊びにくるひまないだろ!」
「だって、もうやれることやったし! そうの顔を見た方が落ち着くから」
あぁ、ほのかだなぁ…
瑠璃と付き合い始めてはや一ヶ月
それでも、ほのかをみると甘く疼くこの想いは彼女への裏切りになるのかな
「じゃ、俺ももうおしまい!」
「やった!じゃ、散歩にいこ?」
天気もいいしな…
「行くか!」
俺らは、公園に来ていた
ブランコにならんで座る
静かにほのかが呟いた
「瑠璃と仲良くしてる?」
「あぁ」
「私、すごくびっくりした。それでね…悲しかった。そうが誰かのものになったのが」
こんなことでさえ嬉しいと思う俺は、どうしようもないばかだな
「でも、俺は、瑠璃のものになるから」
「うん…わかってるんだけどね?ははっ 私じゃ、ダメなの?」
…瑠璃を大切にするって決めたから
「ごめん。」
よくか考えたらこれが最後のチャンスだった
想いをつたえる