君の祈りが届くとき
つらい道のりを登校して、俺らのクラス3年2組についた。

ドアをあけると

「おっはよー♪」

バカみたいに明るい声がクラスに響く

クラスメイトの田所瑠璃だ

今日も元気だなぁ

黒髪をショートにして明るい印象の瑠璃は、いわゆるクラスのムードメーカーってやつ
そして、ほのかとものすごい仲がいい

もちろんこの挨拶にほのかも元気よく答えて

「おはよー!瑠璃♪昨日のドラマみたー?」

入り口でまた長話を始めてしまう

その様子を横目に1番うしろの自分の席に座る 
席についたとたん

「はよーっす!颯馬!」

「今日もギリギリな登校だなー。」

と聞き慣れた声にうしろを振り向くと

「ダイ、陽希!」

よくつるんでるダイこと島崎大輝と陽希こと前田陽希だ

「それにしても相変わらずラブラブだなー!
 一緒に登校とかすごいなぁ。      」

と、ダイが短い髪をかきながらいう
ダイは、ぶっちゃけさるみたいだけど違うクラスに彼女がいる

「ラブラブじゃねぇよ。家が隣なだけ」

「だからって一緒に登校はしないだろ!」

「とかいって、ゆめちゃんと登校したいだけたろ!ダイは。わら」

そう言って、陽希は爽やかに笑う

ナイス!陽希!って思わずガッツポーズしそうになる
 
陽希は、俺の唯一相談相手!

つまり、俺がほのかを好きって知ってるのはこいつだけだ

そのナイスなツッコミでダイも

「いや、ち、ちげーし!そ、そういえば、今日テストの結果が帰ってくるってよ!」

と無理やり話題かえたのがバレバレ笑

どうやっていじめようかと思った時

キーンコーンカーンコーン

ホームルームが始まるチャイムがなる

みんな、いそいそと席につく

ほのかの席は、俺のななめ前だ

だから、授業中見放題だ

完全不審者だな……おれ笑

ほのかを見てるといきなり振り向いて話しかけてくる

「そう、今日ね。瑠璃と帰るからごめんね!」

「わかった。きをつけろよ」

「うん♪ケーキ食べに行くの!」

「勉強しろよ!」

「はいはーい!ケーキの勉強してきやーす!」

そう、俺らはあと1ヶ月後に高校入試を控えている

そんな入試が、俺の悩みの種だ



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