君の祈りが届くとき
下に降りてきて20分…

おそくねぇか?陽希…

そこに陽希が小走りでやって来た

「悪い!てこずった!」

あぁ、告白か
やっぱ、もてんだなー…

陽希は、同性の俺からみてもカッコいい 
茶色がかったさらさらの髪の毛に、中からのぞく大きめの目なんかにみつめられたら吸い込まれそうだ

しかも、爽やかだし、王子様って感じだ

余談だけど、俺ら二人のことを女子は白王子黒王子って呼んでるって前にほのかから聞いたことがある

「相手は?」

「後輩だったよ」

「付き合わねーの?」

「うん」

当たり前のように答えたあとに続けて

「俺も、恋におちてみたいんだよ」

ときどき、訳わかんねえけど色々と考えてんのかな?

あえて、理由はきかない

かれこれ言ってるうちに陽希の家についた

陽希ん家は、金持ちだ

でっけえ洋風の家に住んでいる

庭もびっくりするぐらい広い
その広い庭を抜けるとレンガの立派な本家がある
陽希の部屋は、3階だ

ぶっちゃけいうと行くまでに一苦労だ

陽希の部屋は、なんもない
ほんとになんもない

でも、不思議と落ち着く


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