君の祈りが届くとき
美味しかったぁ…
カチャカチャ
キッチンで片付けをしているほのかに声をかける
「ほのかー!ちょっと話あんだけど」
「はーい!」
パタパタと走ってくる
「なに?」
「あんさ、お前勉強すすんでる?」
「まぁ、ボチボチ…」
「1人では、限界があるんじゃない?」
「実を言うと…」
やっぱりか…
「みんなでやらない?」
「え?みんなで?」
「そ、陽希のいえで今週の土日に泊まりでやろ うぜってなったんだけど」
「うそ!いいの?前田君の家ってあの大きいの だよね?」
「陽希がいいってよ、田所も誘いなよ」
「わかった、瑠璃にも声かけるね!」
よっしゃーー!
心の中でガッツポーズした
まあ、顔にはださねぇけどな
「嬉しいな♪みんなでなら頑張れそう!」
嬉しそうだな、思わずにやける
「あ、そろそろ帰るね!一馬くんも寝なきゃ」
時計の針は、9時をまわったところだ
「じゃ、明日は寝坊しないでよね」
と一言言うとさっそうと帰っていった
「泊まりかぁ、今日が木曜だから
あと2日か。すぐだな!」
「なにをぶつぶついってんの?」
いきなり一馬にしゃべりかけられて、少しあせる
「あ、あぁ、そういえば土日出掛けるから泊まりで!」
「じゃ、おれもけんの家にとまりにいっていい か?」
「いいよ」
「やったー!」
これで、一馬のことは平気だな
親父は、帰ってこねぇし
たのしみだな、勉強合宿♪
瞬く間に金曜日は過ぎ、土曜日になった