君の祈りが届くとき
土曜日
ちょうどお昼にさしかかったころ
前田家では、
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「だってぇぇぇぇぇぇ泣」
俺の怒鳴り声とほのかの泣き叫ぶ声が響き渡る
「まぁ、もうお昼だしごはんにしようか。
そのへんにしとこうぜ颯馬」
「そ、そうだよ!休憩にしよ?」
陽希と田所が、みかねて助け船をだす
「ちっ、しゃーねぇな」
俺の許しがでた途端、田所に泣きつく
「こわかったよぉぉー!」
「お前がバカすぎるからだろ!」
「だって、わかんないんだよ!」
「言い訳すんな、バカっ!」
言い合いを陽希が制して、一階にむかう
リビングにはいると
「「うわぁぁぁ♥」」
女子二人のあからさまにテンションがあがる
そこには、ご馳走がならんでいる
ほのかが好きなチョコをふんだんにつかったケーキもある
好きそうな感じだな…
「しあわせぇ♥」
「それは、よかったよ。」
陽希もこころなしか笑顔だ
それにしてもあそこまでとは…
義務教育うけてきたのか?あいつ
まじ、ため息がでる(-。-;)
午後からもしばき倒さないと!
とか思ってたら田所にぱしっと叩かれた
「なに、ぼーっとしてるの?高橋!」
「あ、ちょっとな」
「さーては、午後からも厳しくしようとかんがえてたんでしょー?笑」
図星をつかれたから、動揺してしまった
「えっ、ちょっとやめてよ!」
ほのかが焦りだした
そういえば、学校とかでも田所に図星つかれることって多い…
俺、そんなわかりやすいかな?
「さ、そろそろ再開しよっか」
そんな俺の謎も、陽希の声に遮られた
まっ、いいか…
午後の授業を再開した