恋するほど 熱くなる
α.妖精プロジェクト
私は美莉。
就職難のため正社員はあきらめて一般企業への事務の派遣社員となった。
今日も残業だった。
帰宅の途中
私鉄に乗り換えるため一度駅の改札口を出た。
早く帰って熱いシャワーを浴びて温まりたかった。
今月はマンスリーディが重くてちょっと辛かった。
足早に通路を横切った。
グレーのアンゴラのロングコートを着て
モスグリーンのストールをえり元に巻いて
買ったばかりのショートブーツを履いていた。
セール品だったけれどとても気に入ったデザインだった。
手袋がないので月末にお給料が入ったら買おうと思っていた。
改札口のある駅ビルにはテナントが幾つも入っていた。
いつも誘惑に負けそうになった。
見れば欲しくなるので見ないようにしていた。
来月はクリスマスだ。
私は友達も少ないし
付き合っている人もいないので
クリスマスと言っても一人でケーキを食べるくらいで
特別でも何でもなかった。
アパートの家賃が来年上がらないことを祈るくらいだった。
就職難のため正社員はあきらめて一般企業への事務の派遣社員となった。
今日も残業だった。
帰宅の途中
私鉄に乗り換えるため一度駅の改札口を出た。
早く帰って熱いシャワーを浴びて温まりたかった。
今月はマンスリーディが重くてちょっと辛かった。
足早に通路を横切った。
グレーのアンゴラのロングコートを着て
モスグリーンのストールをえり元に巻いて
買ったばかりのショートブーツを履いていた。
セール品だったけれどとても気に入ったデザインだった。
手袋がないので月末にお給料が入ったら買おうと思っていた。
改札口のある駅ビルにはテナントが幾つも入っていた。
いつも誘惑に負けそうになった。
見れば欲しくなるので見ないようにしていた。
来月はクリスマスだ。
私は友達も少ないし
付き合っている人もいないので
クリスマスと言っても一人でケーキを食べるくらいで
特別でも何でもなかった。
アパートの家賃が来年上がらないことを祈るくらいだった。
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