恋するほど 熱くなる
十二名のエントリーがあった。
全員が白い衣装を着ていた。
一名ずつ個別審査があり
八名の審査員によって決定された。
年齢が十八歳以上なら他に条件は何もなかった。
私は二十一歳で最年長だったが
他の十一名と特別年齢差があるようには見えなかった。
「発表します。本年度の妖精プロジェクトにモデルとして選ばれた方は、沙緒里さんです。おめでとうございます。」
盛大な拍手が上がった。
私はステージから会場に立つ荒木さんが皆に混じって拍手をしているのをちらっと見た。
選ばれた沙緒里さんは私より三歳年下の十八歳で
小柄で可愛い感じの女性だった。
清純な切れ長の目をして
汚れのない若葉のような
ミントの香りがしてきそうな印象だった。
「そして本年度は例年と違い、審査委員長である青山社長から特別賞が贈られることになりました。青山社長、お願いします。」
審査員席にマイクが渡された。
「えー、私が選びました。本年度妖精プロジェクトの特別賞は、美莉さんに決定しました。美莉さん、あめでとう。今後の君の活躍を期待しています。以上。」
「私が特別賞?」
再び盛大な拍手が沸き起こった。
会場の荒木さんは思い切り手を叩いていた。
私は彼と目を合わせた。
彼は大きくうなずいてくれた。
全員が白い衣装を着ていた。
一名ずつ個別審査があり
八名の審査員によって決定された。
年齢が十八歳以上なら他に条件は何もなかった。
私は二十一歳で最年長だったが
他の十一名と特別年齢差があるようには見えなかった。
「発表します。本年度の妖精プロジェクトにモデルとして選ばれた方は、沙緒里さんです。おめでとうございます。」
盛大な拍手が上がった。
私はステージから会場に立つ荒木さんが皆に混じって拍手をしているのをちらっと見た。
選ばれた沙緒里さんは私より三歳年下の十八歳で
小柄で可愛い感じの女性だった。
清純な切れ長の目をして
汚れのない若葉のような
ミントの香りがしてきそうな印象だった。
「そして本年度は例年と違い、審査委員長である青山社長から特別賞が贈られることになりました。青山社長、お願いします。」
審査員席にマイクが渡された。
「えー、私が選びました。本年度妖精プロジェクトの特別賞は、美莉さんに決定しました。美莉さん、あめでとう。今後の君の活躍を期待しています。以上。」
「私が特別賞?」
再び盛大な拍手が沸き起こった。
会場の荒木さんは思い切り手を叩いていた。
私は彼と目を合わせた。
彼は大きくうなずいてくれた。