恋するほど   熱くなる
「美莉、コンサートの前に何か軽く食べに行こう。」

「はい。」

荒木さんとそこらをぶらついた。

「まだ早いな。どこへ行ってみたい?」

「その辺をブラブラしたいです。コンビニとか。」

「いいよ。」

私は荒木さんと通りを歩いた。

観光客らしき日本人はいなかった。

近くのコンビニへ入った。

私はお目当ての文具をあさっていた。

荒木さんは雑誌をベラベラとめくっていた。

私はカラフルなステーショナリーをあれこれ見て迷っていた。

ふと荒木さんの方を見ると

若い女の子が二人彼と話していた。

「一緒に写真を撮ってもらえますか?」

「いいけど、なぜ?」

「あなたモデルでしょ?クールで格好いいもの。ねぇ、キャシー?」

「うん、彼、すごくセクシーよ。」

彼女達はコンビニの外へ荒木さんを誘導して

店の前でスマホを構えた。

「ありがとう、バァ~イ。」

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