恋するほど   熱くなる
η.恋に恋して
「おはようございます。」

「美莉、レポートは仕上がった?」

「はい。」

「詩は書いてる?」

「はい、まともでない詩が私を急かすんです。」

「やれやれ、またヘビィな詩か?」

「いいえ、ヘビィでもハードでもないです。」

「楽しみにしているよ。」

私はアメリカへ行って沙良さんに会い

何かを得られ自分ももっと勉強しなければと彼女に影響されて帰国した。

卓巳からメールが入った。

『美莉、帰国が待ち遠しい。会いたい。僕の想いに終りはない。卓巳』

相変わらずだった。

彼は沙良さんを愛し続けた荒木さんのようだと思った。

でも荒木さんの想いは沙良さんには届かなかった。

卓巳の想いは私には届いた。

私は沙良さんとは違う。

私には人を愛し

思いやって

その人の役に立ちたい

私がその人のためになるなら

そして私自身がその人を必要とするならいつでも飛び込んでいける

そう思った。

私は卓巳に返信した。

『今すぐにでも会って確かめたいの。私の想いは全てあなただけのものだから。美莉』

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