君のキスはいちごミルクの味がする

無言で歩きだす


繋いだ手はやっぱり小さくて


歩くたびに揺れる長い髪は

花の香りがする




君の家に着いて


俺は急いで君から離れた


君の手も

髪も

声も


なぜだか頭から消えてくれない


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