君のキスはいちごミルクの味がする

外されたボタンを留めていく

ちっ

うまく留らない

「先輩?」

綾芽が俺の手をそっと包んだ

「綾芽…」

綾芽は笑った

とてもぎこちなく


「無理して笑うな」

「っつ…」

抱きしめるとあの時と同じ香りがした

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