僕と君と時々サッカー
episode2
あれから一週間たった。
今日はOFFの日。
俺はあえて遅い電車に乗るために
時間を少し遅らせた。
桜道を通って歩く。
相変わらず桜がまっている。
ギリ電の時間、俺は電車に乗り込んだ。
いくらたってもあの子はいない。
「ドアが閉まります。ご注意下さい」
流れてくる車内アナウンス。
終わった。。。
やっぱりあれはただの偶然だったんだ。
電車は進む。
女の子が降りる駅に着いた。
俺が降りる駅はここから3駅。
今日はいなかった。
いやもうこれから会うことはないんじゃないか。
悲しい気持ちになった。
俺の春は終わったような気がした。
駅に着いて学校までの道のりを歩きだす。
所要時間はおおよそ7分。
改札を出て学校に向かって歩いていると
「爽馬!」
そう呼ぶ声が聞こえた。
俺はその声を聞き振り返った。