僕と君と時々サッカー
朝から真帆に捕まった俺はそーとー
イライラしていた。
「おはよ。」
そう水輝に一言だけ言って席に着く。
「はいはい、その感じ。
朝から豊岡に捕まったね。
そしてら例の女の子とは会えてない感じね。」
さすが水輝、鋭い。
「最悪だよ。あのクソ女。
二度と話したくない。」
俺のイライラはピーク帯。
「女の子はどーよ?」
「全く。今日あの電車に乗ったのに
会えなかったー。あれは幻だねもう。」
俺は背伸びをしながら答えた
「まあ、これから何があるか
わからないし、今回はドンマイじゃね?」
「ポジティブに行くわー。
あ、高校はねー城西っぽいんだよね」
この間の出来事を話す。
「城西ね、ベスト16ってとこか。
去年俺らの総体予選の1回戦目の相手だね」
「それ、ワロタ〜」
先生が来て授業が始まる
俺は今日も空を見上げていた。
「杏花ちゃん」
ボソッと呟いた俺に反応した水輝は
横でクスッと笑っていた。