僕と君と時々サッカー

家に帰ってから杏花ちゃんとずっとLINEをしていた。

そのときふと今日の水輝との会話を思い出した。

城西との試合に勝って告白する。

誘おう、誘おうと思ったけど勇気が出ない。

だいたい自分の母校が負けた後に告白って気分悪いよな。
だったら決勝とかの方がいいんじゃないか。

そう考えながら俺は迷っていた。

そのときLINEの文書がうまく途絶え会話もなくなったので俺は言ってみることにした。

もし予定があるのなら決勝でもいい。

そう考えていた。

「そういえばなんだけど
9月27日の土曜日に選手権っていう
俺らでいう大舞台の県予選があるんだけど
城西とあたるんだ。
もし見に来れたら来て欲しいかもヽ(#`・ω・)ノ」

俺の精一杯の勇気。

これだけで参っている俺だもん。告白なんてハードル高すぎ。

あーなんて返事がくるだろう。

しばらく待った。

すると

「そうなんだあ(*^^* )
予定ないし友達の彼氏がキャプテンだし
見に行ってみようかな♪」

予想外に反応の良い返事がきた。

やった。

俺は舞い上がった。

「俺も出るからチラ見くらいはしてほしいかも^ ^
待ってます!」

こうこたえた、

こうなったら負けていられない。

まあ、負ける気はないけど。

今まで以上に練習もモチベーションが上がる気がした。

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