僕と君と時々サッカー
相手は去年の準優勝校、
簡単な相手ではなかった。
前半戦、しょっぱなから2点を取られてしまった俺らだったがモチベーションを戻すのに時間はかからなかった。
後半戦がスタート。
相手は守備が上手い。
いくらゴール近辺までボールを運んでもかわされてしまう。
俺らは苦戦中だ。
しかしここで負けるわけにはいかない。
「11番」
点取り屋の俺はピンチになって燃えた。
相手はサイドから走り上がりゴールに近づいている
しかしそこで相手のボールをとったのは水輝だ。
水輝が相手のボールを奪いそのままかけ上がる。
そして隙をつき逆サイドにパスをした。
受け取ったのは10番。桔平だ。
桔平の個人技で相手を交わしわずかなスペースを使いゴール前にいる俺にパスをした。
俺はパスをもらった瞬間、なにも考えずにゴールに向かって振り切った。
入るかわからない保証はないが相手の守備が強い中ここでワンクッション置いてしまったらきっと取られる。
俺が無我夢中で蹴ったボールはゴールネットを揺らした。
後半8分。1-2になった。
ドットする歓声が上がり俺らは抱きしめあった。
「あと2点、返していくぞー!!!」
水輝の声が響く。
2点目わ追いかけ俺らは走り回った。