僕と君と時々サッカー
そのあと俺はロッカールームに戻り
制服に着替えた。
なんの実感も湧かないまま
荷物をまとめた。
夢か現実かわからないような感じだったが
出口に行くと彼女がいた。
夢じゃない。
俺を見つけた彼女は手を振っていた。
「制服に着替えました!
またせてごめんね。」
そう言うと彼女は
「大丈夫だよ〜ふふふ」
と笑っていた
緊張しながらも2.3歩あるいたとき彼女が、ふと立ち止まり俺の方を見て
「大好きだよ。爽馬くん。ふふ」
そうにっこり言ってきたのにやられてしまい
俺は彼女を抱きしめた。
「その、俺も、ですね、」
と恥ずかしく照れながら噛み噛みで言った。
彼女から体を少し離して顔を見ると
にっこり笑っていてそれが可愛くて可愛くて仕方なかった。
体は離れたが俺は彼女の背中に腕を回したままだった、
そして彼女の頬に手を置き
そっとキスをした。
彼女とのファーストキス
チュッと軽いものだったが
なんだか素敵だった。
そのあと2人でふふふと笑い
俺らは最寄の駅まで歩いて行った。