私の天然彼氏
カフェについたはいいが、さっきから二人とも無言。


何でこんなとこ連れてきたのよ〜!


帰りたい。


痺れを切らし私から、


「あの…理央先輩。

何か話しあるんですか?」


「ん?あぁ…そういうあさひちゃんは早く帰りたいって顔だね」


クスクス笑う理央先輩。


やっぱりお見通しだったか。


「正直…そう思ってます」


「そっか…そうだよね。

じゃあさ、あさひちゃん。

俺が何で…君が好きか知ってる?」


はい?


そんなの…


「分かるわけないじゃないですか」


すると理央先輩はまたクスクス笑っていた。
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