私の天然彼氏
「うん、そうだよね。

俺ね…君に一目惚れしたんだと思う」


一目惚れ…?私に?!


「えっと…それはその…」


「でも一目惚れしたことに俺気づいてなかったんだ。

君と接していくうちに色んな君を見た。

バイト一生懸命してるとこ。

優しいとこ。

めげないとこ。

可愛いとこ。

悠くんに一途なとこ。

俺はそんな君が好きになった。

それなのに、俺は君に最低なことをした。

ごめん。

本当ずるいことしたと思う。

俺は自分が好きになった子を傷つけた。

卑怯だし、バカだと思う。

嫌われて当然だ。

けど…諦められなくて。

悲しい顔をさせてしまったね。

本当にごめんなさい」


そう言って理央先輩は頭を下げた。
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