私の天然彼氏
「あの、君たちに用は無いんだ〜?

私は弟に用があるの!」


「弟?」


いかにもチャラそうな子が問いかける。


「そ!雛下ゆうひって言うんだけど…」


「ひ、雛下?!おいお前ら!

お姉さん!雛下なら教室にいるっすよ!

それじゃ!」


え?!何々?!何なの?!


「行っちゃったよ…「なーにしてんだよ?」


聞き覚えのある声に後ろを振り向いた。


「ゆうひ!…あんたね〜!

ていうか!あんた学校で何してるわけ?

あんたの名前出しただけでみんな逃げたけど?」


「なんもしてねーっつの。で?あさひは中等部までなにしに来たんだ?」


「何しにじゃ無いわよ!

ゆうひが弁当忘れたから届けろって!

お母さんが!」


ゆうひの目の前に弁当を差し出した。
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