可愛くない彼女,
「じゃ、俺必要ない?」
そ、そんなこと・・言われても・・・。
「なんで、ここにいんの?」
「んー、蛍瑠姫泣いてると思ったから迎えに来た」
そういってニヤリと笑う顔が
自分の真っ赤になった頬を見てると思うと
恥ずかしくなってそっぽを向いた。
「じゃあ、学校行けるの?」
「いけない」
「まだ、家出ちゃだめなのに来たの」
「うん、だめだった?」
「怒られるよ?」
「蛍瑠に怖い思いさせるくらいなら
怒られたほうがましっしょ。笑」
あたしは顔をあげることができなかった。
自分のことを女の子とみてくれる
恭夜の存在がうれしくて。