キミがくれたミサンガ。
「やべ、先生来た」
私はいそいで席につく。これだけは覚えた。

先生は気付いてるはずだ。

この前には
『力になるから!』
なんて言ってくれた。
でも私にとっては逆効果で。

全く嬉しくなかったし
蹴り飛ばしたいくらい

口だけの人間。

「あ、乾いてるっ!」
そう言って私に水をかけるクラスの人間から

……目を背けた。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop