隣の席の姫野くん。
「こっちこそあんたの顔なんか拝みたくないわ!きもい!」
立ち上がって姫野を睨み付ける。
「川瀬!姫野!」
びくっ
低い低いはっしー(担任)の声。
「お前らは去年に続いてよくも俺のホームルームを邪魔にしてくれるよな~?」
口がひきつる。
隣を見ると姫野も同じ表情。
二人とも怒られ常習犯だから分かってる。
これは本当に怒ってる…
そーっと静かに座ろうとしたら
「川瀬座んな!姫野立て!」
中腰だった私は一気に立ち上がった。
姫野もまれにみない素早さで立ち上がる。