隣の席の姫野くん。
「昂~!起きなよ~!」
「……んっ」
目を開けると、隣の席の笹野ひとみがいた。
ほんとなんで隣川瀬じゃねぇんだよ。
目開けた瞬間他の女が視界に入ってくるとか、本気で萎えるわ
「もう放課後だよ~?」
笹野は第2ボタンまで開けたワイシャツから胸を強調して俺を起こしてくる
まじ目障りだわ。
俺は笹野の胸元を見せられた不快感と、もうみたくないってゆー拒否反応からすぐ起きた。
川瀬に起こされるときは、ぐだぐだしてたっけなー。
あいつ、最終的には俺の腕全力で引っ張るんだもんな。
何度腕が抜けそうになったことか。
俺が思い出してふっと笑うと
「昂~、一緒に帰らない?」
俺が機嫌いいと勘違いした笹野が、最低な提案をしてきた
「むり」
俺はそう言うと一人で帰った。
後ろで笹野が川瀬の机を睨み付けているとも知らずに