隣の席の姫野くん。



次の日、俺は学校に行くとすぐ屋上へむかった。


天気のいい日は大抵こうする。



朝から屋上に来て、昼まで寝る。


川瀬が隣にいなくなってから、授業がめんどくさくて仕方がない。



席替えをした日から俺はサボりがちになっていた。





こうなってみて、改めて川瀬の存在の大きさに気づく。



口には出さねぇけど、本気で寂しい。




時間も関係なく言い合いできなくなったり

俺が寝ても起こしてくれる奴は川瀬じゃなかったり



隣じゃないうえに、目もあわない。


いや、合わせてもらえない。




それなのに、隣の秀平とは普通に喋ってる。


俺が、見てないわけないだろーが。



いつか秀平を殴りそうで怖い




川瀬のこととなると頭はたらかなくなるしな。





そういえば、橋田は大丈夫なのか?



あれから何もいってこないけど…






考えれば考えるほど眠くなってきて



まだ成長期なのかな、とかのんきなこと考えながら眠りについた。



















< 108 / 300 >

この作品をシェア

pagetop