隣の席の姫野くん。
次の日、俺は学校に行くとすぐ屋上へむかった。
天気のいい日は大抵こうする。
朝から屋上に来て、昼まで寝る。
川瀬が隣にいなくなってから、授業がめんどくさくて仕方がない。
席替えをした日から俺はサボりがちになっていた。
こうなってみて、改めて川瀬の存在の大きさに気づく。
口には出さねぇけど、本気で寂しい。
時間も関係なく言い合いできなくなったり
俺が寝ても起こしてくれる奴は川瀬じゃなかったり
隣じゃないうえに、目もあわない。
いや、合わせてもらえない。
それなのに、隣の秀平とは普通に喋ってる。
俺が、見てないわけないだろーが。
いつか秀平を殴りそうで怖い
川瀬のこととなると頭はたらかなくなるしな。
そういえば、橋田は大丈夫なのか?
あれから何もいってこないけど…
考えれば考えるほど眠くなってきて
まだ成長期なのかな、とかのんきなこと考えながら眠りについた。