隣の席の姫野くん。



ふと川瀬を見ると、俺から顔を背けてこっちを見るなと言っている



こいつふざけてんのか?あ?



俺は川瀬をぐいっと引っ張り、抱きしめた。




川瀬は顔を赤くしてあたふたしてたけど、そんなん関係ねぇよ





「俺の前で我慢すんなよ」





俺がそう耳元で言うと、川瀬はぼたぼたと涙を落とした。




「うっうぅ~」




女らしくねぇ声




でも、おかしいよな。



そんなところすらも愛しい



さてと、これからどうすっかな。



川瀬を傷付けた罪はでけぇからな?




俺は川瀬を抱きしめる腕に力を入れた。

















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