隣の席の姫野くん。
「川瀬!なに笑ってんだよこら!」
鬼の形相で迫ってくる姫野
「ご、ごめん!でも姫野の顔が面白くって!ぷっくくく」
また笑ったら姫野に睨まれた。
「いった!」
私はおでこにデコピンをくらった。
「なにすんのよ!」
右手でおでこを押さえて、涙目で姫野に訴える。
姫野はぷいっと顔をそらして
「お仕置き。しょうがねえから早く資料室行くぞ」
スタスタと教室を出ていく姫野
「え!待ってよ!のんちゃんごめんね!先帰ってて!ばいばい!」
ポケットに手をつっこんで態度悪く歩く姫野
「姫野ってば!待ってよ!」