隣の席の姫野くん。
さてと、そろそろ本題に入りますかね
「橋田、秀平。今日の川瀬の様子は?」
今日は文化祭前日で、一日文化祭の準備だった。
そのせいで俺は朝から晩まで、演劇の大道具作りやらリハーサルやら衣装合わせやらで、今日の川瀬の様子を知らない。
何もされてないといいけど…
「直接は何もされてないよ。私が守ったし。でも睨まれたり、無視されたり。そーゆーことまでは防ぎきれなかった」
橋田は悔しそうにそう言った。
こいつ、川瀬のこと大好きだもんな
「男の方は川瀬のことを口に出すたびに俺が咳払いしたから、特にそう言ったことはなかった。でも、やっぱりみんな川瀬が犯人だと思ってる」
秀平はいつも通り淡々と説明した。
…橋田。うっとりして秀平をみるな。