隣の席の姫野くん。
その日は気が付くと寝ていて、朝起きると目が充血して腫れていた。
「…学校、行きたくないな」
今日は文化祭前日で一日文化祭の準備がある。
みんなと一緒に準備しなきゃいけないし、
あのぐちゃぐちゃの教室を一日で直さなきゃいけない。
それ以前に、私のことなんか教室に入れてくれないんじゃ…
それでも、私はいかなくちゃいけない。
文実責任とるって言っちゃったもん
この責任感の強さ、誰譲りよ…
洗面所で必死に目を冷やす
大丈夫、大丈夫
昨日姫野が何回も言ってくれた言葉を思い出しながら、学校に向かった。