隣の席の姫野くん。




「私は自分が傷付いてもいいって思いながら行動してるわ。あなたと違ってね。」



笹野さんがしてきたことも、私に言ってきたことも絶対に正しくない



それなのに、なんでか私が悪い気がしてきた。



だって私は笹野さんの言う通り。



助けてもらってばかりで



自分のことばかりで



のんちゃんに裏切られたと思ったときは?



のんちゃんを追いかけずに、信じてもいなかった。




あんなにのんちゃんは、私を大事にしてくれてるのに。





「自分の酷さがやっと分かった?あーあ。橋田さん、あなたに呆れて置いていったのかもね?だって、さっきもあなたうつむいてばかりだったもんね?橋田さんはあなたのために私と言い合ってたのに。」


















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