隣の席の姫野くん。
たぶん理由は、二人がかっこよすぎるってゆーのと…
「いよいよだね」
さっきの一年生の声が聞こえた。
…そう、たぶんこれがシンデレラ指名の合図。
少しだけ、手が震えた
もしかしたら私?
だって、姫野って私が好き…なんだよね?
でも、もう心変わりしちゃったかな…
期待したり、マイナスに考えたりと心の中はいろいろ複雑だった。
たぶん、もう誤魔化せないよね。
自分でも認めたくないけど、もう自分に嘘はつけない。
これで、私の名前が呼ばれたら素直になろう。
でも、呼ばれなかったら…
今まで以上に友達でいよう。
必要以上に接しない。
学校を出れば無関係な人間。
そうなろう。
そして、姫野の声が響いた…
『…俺の隣の席のやつ…来いよ。』