隣の席の姫野くん。
『姫野のために悩むとか、ありえないでしょ。今までは思ったことなんでも口にして、言い合ってきたんだから。』
でも、姫野が優しくするからそれが出来なくなっちゃったよ
『結構一緒にいたのにね、なんで気づくの今なんだろう。私って本当にバカ。』
姫野は黙って聞いてくれた。
その隣の笹野さんは怖くて見れなかったけど。
『姫野…私、姫野に聞きたいことがたくさんあるの。でも、全部を聞くには時間がたりないから、3つだけ聞いてもいいですか?』
勢いで話してるだけだけど、すごく緊張してきた。
マイクを持つ手は震えている。
『3つだけな?それならいいよ?』
微妙に上からな姫野。
いつもならそこにつっかかっていくけど、今日はそうもいかない。
全校生徒の前で言い合いは嫌だもん。
『なんでも、素直に正直に答えてね?』
『おう。』