隣の席の姫野くん。
『いっきに言うね!どうして私に優しくするの?どうして私を心配するの?今日もあの日と同じ気持ち?』
あの日っていうのは告白された日。
姫野はたぶん、全部の質問を理解したらしくさっきより楽しそうに笑った。
『んー、そんなんすぐ答え終わるよ?』
そんな言葉を聞いて少し胸が痛くなった。
もしかして、姫野には全部その気はなかったのかな。
私ってもしかして恥ずかしいやつ!?
私が頭を抱え始めると
『好きだから』
そう、空から言葉が降ってきた。
『お前俺の一途具合半端ねえからな?早くお前の返事聞かせろって』
そう言われて不覚にとどきっとしてしまった。
私の、気持ち。
ここでいうのは恥ずかしいけど、ここで言わなきゃ笹野さんに、とられちゃう!