隣の席の姫野くん。




『いっきに言うね!どうして私に優しくするの?どうして私を心配するの?今日もあの日と同じ気持ち?』




あの日っていうのは告白された日。



姫野はたぶん、全部の質問を理解したらしくさっきより楽しそうに笑った。



『んー、そんなんすぐ答え終わるよ?』



そんな言葉を聞いて少し胸が痛くなった。



もしかして、姫野には全部その気はなかったのかな。



私ってもしかして恥ずかしいやつ!?



私が頭を抱え始めると



『好きだから』




そう、空から言葉が降ってきた。




『お前俺の一途具合半端ねえからな?早くお前の返事聞かせろって』




そう言われて不覚にとどきっとしてしまった。




私の、気持ち。



ここでいうのは恥ずかしいけど、ここで言わなきゃ笹野さんに、とられちゃう!









< 177 / 300 >

この作品をシェア

pagetop