隣の席の姫野くん。




「え?やばいって?」




顔が赤くなっていくのが分かる。


「姫野?」



ほんと、そろそろ自分の可愛さに気付いてほしいよ。



さっきまで泣いてたから涙目だし


それに、俺のことが好きって聞いたから余計にかわいく見える。



つーか、色気が半端ねぇ。



今までこいつをエロいって思うことなんかほとんどなかったのに…



「自覚してくんなきゃ、喰っちゃうよー」



ちょっと不機嫌そうにそう言うと、



なにが?って顔をして俺をみてくる。




んー…。


これは



「ごめん、川瀬もう無理。」



俺は川瀬の手を引いてステージの中央に、



「姫野?」




状況を把握しきれてないのか、目を丸くしてついてくる川瀬



犬か!



かわいいなおい!










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