隣の席の姫野くん。
苦しい苦しい!
息が苦しくて、姫野の胸を押した
『…はぁ、はぁ…』
『くくくっ。息しろよ』
必死に酸素を補給してる私を見て、姫野は楽しそう。
『なんでこんなことしたのよ!』
『なに?嫌だった?』
全校生徒の前だってことも忘れて、口喧嘩。
『い、嫌じゃないけど!でもいきなりは苦しいし!』
『へぇー。嫌じゃないんだ』
しまった
と思ったときにはすでに遅かった。
私は腕を思いっきり引っ張られて、姫野の胸にダイブ。
そしたら姫野が私の後頭部を押さえて…
『もう、魔法はとけたから。今、この瞬間から俺の女な。分かったかてめーら』
会場全体に向かってそう言った。