隣の席の姫野くん。





「もう!なんであんなとこであんなことしたのよ!」



教室への帰り道、姫野をお説教中。



「なんでって…我慢できなくなったから?」


それなのに、こんなことを言ってとぼける。



「子供じゃないんだから我慢しなさい!」


もう!しばらく機嫌直さないんだからね!



「だってなあ…。お前が可愛すぎて自分制御できないっつーか。まぁ、だからこれからも同じことあると思うからよろしく」



顔を赤くして、照れ隠しに私の頭を撫でる姫野が…




「…かわいいね、姫野」


「はぁ!?」




驚いて、慌てて私を見る顔も


うん、かわいい。




好きって認めると、こんなに見る目が変わるんだな~





「ふふふっ」



「なんだよこら。またして欲しいのかな?ん?」



「やめなさいよ!」





私に拒否られて、しゅんっとしてるとこも可愛いな~



姫野ってこんなんだったっけ?










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