隣の席の姫野くん。


「…つかさ、笹野が美人なのは分かってたけど、川瀬ってあんなかわいかったっけ?」



んん?



「だよな!かわいいし、しかもエロい!なんだあの声!」



なんだか話が予想外の方向に…



「あーっ、やっべぇ。川瀬のこと下心なしじゃみれねえ!」




うそだろみんな!


もっとよく私の顔をみてよ!



そんなことを思っていると、ブチッと隣から音がした。



「ごるぁてめえら!殴られる覚悟はできてんだろうなぁ!」


なんの音?なんて考える前に、姫野が教室に入っていた。



「やっべえ!姫野じゃん!」



「くっそ!失敗した!こいつらに可愛いこのみ見せるくらいなら我慢すればよかった!」



なに言ってんだか…ってえ?




「このみ…って」


私がそう言うと、姫野は少し顔を赤くしてべーってしてきた。



「姫野もおこさまねぇ」



どこからか出てきたのんちゃんは、姫野につられて顔を赤くしてる私を見て


ただのバカップルか、と呟いた。

















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