隣の席の姫野くん。



電話が終わったあとベットに横になって考える。



昂ともっと距離を縮めたい。



不安に思う隙間もないくらいに、ずっともっと近い距離にいたい。


でも素直じゃない私は、その気持ちと真逆な行動をとってしまう。




ぎゅっとくっついてくれる昂を突き放して、



冷たい言葉を浴びせて…さっと離れていく。





本当はずっとぎゅーってされてたい!



って思ってるくせに素直になれなくて…




いや、だってさ!



私が素直だったら本当の本当に気持ち悪いでしょ!!!!





デレデレしてる自分を想像して吐き気がした。




…でも、もしチャンスがあるなら




今より少しだけ素直になりたい。




デレデレとまではいかなくても、少しは私の気持ちが伝わるように…



























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