隣の席の姫野くん。



「うちの望が黙る必要ないよな?」


思考を巡らせていると聞こえてきた山下くんの声。



本人は無意識に言ったのか何の違和感も感じていないらしい。



でも…



「の、望って…」



隣で聞こえてきたのんちゃんの可愛い声。



私はそっとのんちゃんの手を握った。



大丈夫だよ、大丈夫。



そう、伝わるように。



のんちゃんは私が言いたいことが分かったらしく、手を少し握り返してきた。




「し、秀平くん…!」



のんちゃんが綺麗な声で山下くんの名前を呼ぶ。




…ぶぶ!!!




のんちゃんも山下くんも真っ赤だ!!!!!



まぁ、一件落着?って感じで早く土曜日にならないかな!











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