隣の席の姫野くん。
「あー。明日の作戦のためにも、帰って寝るかなー。」
急にそんなことをいい始めた姫野
私は驚いてうつむいていた顔をあげた。
山下くんを見ると、どうして?と言ったような顔をしている。
「俺、風呂入ってねぇし?それにここに3人で寝るのはきついべ」
ここに、と言いながらベットを指差す。
え?3人で…って私も含まれてる?
「私泊まるの?」
私がそう聞くと、二人とも泊まらないの?と聞いてきた。
泊まりたい、すごくすごく泊まりたい。
でも…
「着替えないし…」
泊まるなんて聞いてないから、なにも準備してない。
それに姫野が帰ったとしても、シングルで二人はきついでしょ。
そう思ってやんわりと断ったのに
「着替えならどうにかなるっしょ。なあ秀平?」
「ん、まぁ」
え?え?どういうこと?