隣の席の姫野くん。
「山下くーん。…秀平くん~。」
そう呼んで自分ではずかしくなった。
恥ずかしいと言うか照れると言うか…
全く起きる気配のない山下くんの寝顔を見つめる
「キレイ…」
ほんと、何でこんなにキレイな顔をしてるんだろう
目にかかっている髪の毛にそっと触れる
ピクリと眉毛を動かす山下くんを見ていたらぎゅっと胸が痛んで…
「好き…」
思わず気持ちが声になった。
慌てて口を手で塞ぐ。
誰も聞いてないのに恥ずかしくてしょうがない。
あぁ、山下くんが聞いてませんように。
でも、少し聞いててほしいかも
だってこんなにも想っているから…